2021.10.21
勇工務店が設計・施工した「街にひらかれた家」が、「第37回 高知市都市美デザイン賞」を受賞しました。
高知で育まれた、桧、杉、土、漆喰、和紙、瓦などの自然素材と、勇工務店が大切にする土佐の伝統技術を活かした造りになっています。
プレカットと呼ばれる機械加工をせず、職人の手刻みによる木組みの住宅です。また、新建材の使用を極力控え、内壁にも石膏ボードを使わず、伝統的な竹小舞を下地にした土壁で砂漆喰仕上げとなっています。屋根は日本瓦、外壁には土佐漆喰と杉板を使用しています。
南面に掃出し窓とサンデッキを設けることで、家の外が自分の部屋の一部のように繋がります。階段部分の吹抜によって開放感のある明るい雰囲気になっています。
主屋根は日本瓦葺きで、天窓、びおソーラー(太陽熱を使用した暖房システム)を設置。土壁の下地となる竹小舞は専門の職人が棕櫚縄で一つ一つ編み込んで作成します。
原案のスケッチです。どのような家をつくりたいか、新居でどんな生活を送りたいか、じっくりとお話をお伺いして、原案を作成しました。