2024.09.17
2024.09.09
安芸市の武家屋敷 野村家住宅の修復を行いました。
安芸市の武家町である土居廓中は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
野村家住宅は一般公開されており、どなたでも見学することが可能です。
2024.06.20
2024.05.20
2022.07.04
明治時代の建てられた納屋を住宅に改修しました。
地場産の木材と土佐漆喰を使い、土佐の職人の技術が隅々まで活かされた住宅です。
柱や梁などの構造材はそのままに、家全体をジャッキアップして基礎から作り変える大規模な改修となりました。
基礎に御影石を使用し、御影石がコンクリート土間の上を滑ることで地震の衝撃を和らげる免振構造となっています。
2022.06.26
湖畔の宿泊施設を施工しました。
オーディオに拘った一棟貸しの宿です。
杉の天井とナラ材のフローリング、壁は半田とよばれる土佐漆喰の中塗りに使用される材料で仕上げました。半田は漆喰と土を合わせたもので、漆喰仕上げよりも土壁に近い色合いで、温かみのある客室となっています。
2022.06.17
いの町の「紙の博物館」で「土佐派の家」展を開催しています。
「土佐派の家」は、地場の木材、土佐漆喰、土佐和紙を使った木造建築で、高知に古くから伝わる職人の伝統的技法に現代のデザインを融合させています。
「土佐派の家」展では、実物大の土壁や漆喰壁、無垢の杉板を使った外壁、瓦を葺いた屋根の模型を展示しています。
また、実際に住宅で使用されている檜や杉の柱も展示していますので、新築やリフォームの検討をされている方には参考になるかと思います。
展示室には、土佐派の家の設定を手掛けている建築家がおりますので、家造りの相談も可能です。
「高知の伝統的な建築技法を学びたい」「自然素材の家造りについて知りたい」といった要望に応える展示となっています。
開催期間は2022年7月2日までです。
実物大の土壁と板壁、屋根の模型です。実際の屋根と同じように断熱材も入っています。
土佐漆喰やベンガラなどの塗り壁のサンプルもあります。
黒い漆喰は松煙漆喰です。
建築家の紹介もあります。
さまざまな土佐和紙や土壁の構造について見学することもできます。
2021.11.12
明治時代に建てられた古民家の再生をしています。
土壁や屋根瓦などの構造材以外を撤去して、家全体を持ち上げ、基礎からやり直す大掛かりな工事です。
土台は腐っていた箇所もあったのですべて新しい桧の土台と交換しました。また、桧の土台の下に御影石を使用し、地震が起きた際には家全体がコンクリート基礎の上を滑ることで揺れを軽減する仕組みになります。
古民家の周囲に足場を組み、壁や瓦などを撤去していきます。
大切な柱や梁、垂木などが濡れないように養生します。
柱を木材で挟み込み、家全体をジャッキアップしていきます。家が傾いたり、無理な力が加わることの無いよう慎重にジャッキアップします。
基礎コンクリートを打設し、御影石をセットします。御影石は基礎と緊結していないため、地震が起きた際には御影石がコンクリート基礎表面を滑り、地震の揺れを和らげます。
御影石に新しい桧の土台をセット。
少しずつ家全体を下げていき、各柱を土台のほぞ穴にいれていきます。
古民家を再生するには、新築で一軒家を建てる以上の時間と技術が必要です。勇工務店では、安易に新建材を使用せず、昔からある材料で、土佐の古くからの職人の技を駆使して古民家を再生します。柱や梁は職人が手刻みし、壁は竹小舞を下地にした土壁で、土佐漆喰を塗ります。
高知にはまだまだ江戸時代や明治時代の古い民家が残っています。それら古民家が、その場限りの補修やリフォームではなく、土佐の伝統技術によって蘇り、継承されていくことを願っています。